セブン&アイ・ホールディングスは10月8日、2016年2月期の連結営業利益が前期比6.9%増の3670億円になる見通しだと発表した。従来予想に比べて60億円の下方修正となる。売上高に当たる営業収益については従来予想を2500億円引き下げ、前期比1.8%増の6兆1500億円とした。
主にイトーヨーカ堂などスーパーストア事業とニッセンホールディングスの通信販売事業の不振が要因。16年2月期通期の営業利益予想はスーパーストア事業が前期比6.5%増の206億円(従来予想は63.4%増の316億円)、通信販売事業は69億円の赤字(59億円の赤字)にそれぞれ下方修正した。反対に主力のコンビニエンスストア事業は好調で、通期営業利益予想を9.1%増の3020億円と60億円引き上げた。
同日発表したセブン&アイの15年3~8月期の連結業績は、営業収益が0.3%減の2兆9949億円、営業利益が3.1%増の1724億円だった。セブン-イレブン・ジャパンは既存店売上高が3.2%増と好調で、営業利益は6.0%増の1228億円となった。米7-イレブン(1~6月期)も既存店売上高が6.4%増(ガソリンを除く)と大きく伸び、円安効果もあって営業利益は38.8%増の333億円とコンビニ事業が増益を支えた。