エンチョーの2023年3月期の4~6月の営業利益は前年同期比43.9%減の1億4500万円と大幅な減益となった。粗利益に相当する売上総利益率が、前期から0.43ポイント(pt)悪化する28.99%となる一方、販管費率が同様に0.95pt高まって30.67%となったことで、収益面で苦戦した。
売上高に関しては、1.9%減の93億6100万円だった。ホームセンター事業では「巣ごもり消費」が落ち着いてきたことが影響した。一方、専門店事業では、ハードウェアショップが既存店、新店共に好調に推移し、売上高は増収となった。アウトドアショップは既存店が前期を下回ったが、前期にオープンした新店の寄与により、全体の売上高は増収となった。
ただし、全体的に見て業績は、コロナ禍前の2019年4~6月の売上高96億円、営業利益1億円の水準に戻った形だ。
2023年3月期通期は期首初めの予想を据え置き、売上高382億円(2.5%増)、営業利益7億10百万円(1.0%増)、経常利益5億80百万円(1.5%増)、当期純利益4億10百円(0.8%増)を見込んでいる。