低価格食品スーパー「業務スーパー」をフランチャイズ展開する神戸物産(兵庫県稲美町)の2015年10月期の連結営業利益は、前期比21.7%増の63億円と過去最高を更新する見通しだ。従来予想に比べて2億円の上方修正となる。
関東圏を中心に積極的な新規出店を進めており、売上高が伸びる。自社工場で生産したプライベートブランド商品の売れ行きがいいことなどから既存店売上高も好調に推移している。上期(14年11月~15年4月)の既存店売上高は前年同期比4.2%増、下期に入っても3.7%増と高水準を維持している。
通期の連結売上高は従来予想を30億円上回る2280億円(前期比6.5%増)となる見通しだ。
また、為替変動リスクを回避するための為替予約やデリバティブ関連の評価益が計上されることから、経常利益は従来予想を18億円上回る90億円(40.1%増)を見込む。
「業務スーパー」の店舗数は7月末現在で前年に比べて25店舗の増加となっているが、今後も関東圏中心に出店を進め、今期末には710店舗に達する計画だ。