オークワ、子会社ヒラマツを吸収合併 9億円の債権放棄
和歌山県が地盤のオークワは、食品スーパー子会社のヒラマツ(和歌山市)を吸収合併する。ヒラマツへの貸付金9億円を債権放棄し、債務超過を解消した上で11月21日に合併する予定だ。
ヒラマツは1964年創業で、和歌山県内で10店舗を展開している。2006年にオークワが子会社化した。
ヒラマツの2022年2月期の売上高は61億円、営業損益は5900万円の赤字、純損益は8億円の赤字だった。オークワはヒラマツを吸収合併することで、グループとしての経営効率を高めると共に、ヒラマツの店舗の営業力を強化する。
オークワの23年2月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が2520億円、営業利益が3.2%増の54億円、純利益は34.6%増の20億円を見込んでいる。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、営業収益は前期と単純比較できない。ヒラマツは完全子会社のため、吸収合併に伴う連結業績への影響は軽微にとどまる。