セブン&アイ・ホールディングスが発表した2015年3~5月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比2.1%減の1兆4407億円、営業利益が5.6%増の818億円と減収増益だった。
ガソリン価格の下落で北米コンビニエンスストア事業のガソリン売上げが1092億円減少したことが減収の主な原因。営業利益はコンビニ事業と金融事業が牽引して増益を確保した。
セグメント別ではコンビニ事業の営業利益は11.5%増の661億円と2ケタの増益だった。米7-イレブン社はガソリン売上高が21.4%減少したものの、ガソリンを除く商品の売上高は既存店ベースで7.4%増と好調だった。円安進行の影響もあって円換算の営業利益は75.4%増の100億円に伸びた。
セブン銀行を中心とする金融関連事業の営業利益も6.0%増の115億円と順調に推移した。
一方、イトーヨーカ堂などのスーパーストア事業の営業利益は19.5%減の60億円、そごう・西武など百貨店事業は9200万円の営業赤字(前年同期は15億円の黒字)と振るわなかった。
セブン&アイ・フードシステムズなどフードサービス事業はメニュー単価の引き上げなどが奏効して、営業利益が前年同期のほぼ10倍の4億円に伸びた。