矢野経済研究所、住宅リフォーム市場、今年はマイナス成長と予想
矢野経済研究所が、住宅リフォーム市場の市場規模(速報値)を発表した。
2022年の住宅リフォーム市場規模は、6.2~6.5兆になりそうだと予測した。同社によると、新型コロナウイルスの感染状況は徐々に落ち着きをみせており、旅行・レジャーやエンターテインメント関連などの支出の増加が見込まれることと、物価高騰の影響もあることから、家計支出全体が縮小し、住宅・住環境関連への支出を控える傾向にあるとしている。
なお、2021年度(2021年4月~2022年3月)は6兆7880億円(速報値)で、前年度比1.1%増と推計した。コロナ禍でも市場が好調に推移した背景には、リフォーム適齢期を迎えた住宅を有する団塊ジュニア世代のリフォーム需要の拡大がある。また在宅時間の長期化に伴い住環境を見直す機運が高まったことや、建築費や建材費などの高騰も市場拡大の要因の一つと考えられるとしている。