【大塚家具】 創業者の大塚会長が取締役再任の株主提案、会社案に対抗

2015/02/19 00:00
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 大塚家具の創業者で代表取締役会長である大塚勝久氏(71歳)が3月開催予定の株主総会で自身を含む10人の取締役選任を求める株主提案をしたことがわかった。

 

 大塚家具では2月17日、「当社の企業価値・株主利益を棄損する」などとして、この株主提案に反対することを明らかにした。

 

 同社では2014年7月の取締役会で社長を解任された勝久氏の長女、大塚久美子氏(46歳)が1月28日付で社長に復帰したが、創業家の間での対立が先鋭化しているようだ。

 

 同社が2月13日に公表した取締役候補10人の中には、勝久氏やその長男で取締役専務執行役員の勝之氏(45歳)の名前がなく、代わりに次男で執行役員の雅之氏(38歳)や社外の4人などが含まれていた。

 

 逆に株主提案には久美子氏や雅之氏は含まれず、勝久氏ほか9人の名前を挙げている。

 

 勝久氏は14年6月末時点で大塚家具の株式の18.04%を保有する筆頭株主。株主総会では委任状争奪戦に発展する可能性もある。

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