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【ツルハHD】 子会社で薬剤服用歴の不適切管理、3月末までに調査

 ツルハホールディングス(HD)は2月12日、子会社のくすりの福太郎(千葉県鎌ヶ谷市)の一部店舗で薬剤服用歴を適切に管理していなかったことが判明したと発表した。

 この問題については朝日新聞が10日付朝刊の1面で報道したが、1月19日に朝日新聞社から質問状を受け取ったツルハHDがくすりの福太郎に聞き取り調査を行ったところ、13年3月時点で相当数の電子薬歴システムへの未入力があったことが判明したという。

 ツルハHDでは2月9日に堀川政司社長をトップとする対策本部を設置、3月末までにくすりの福太郎の調剤薬局全店を対象とした薬剤服用歴の調査を行う。調査の結果、すでに請求した診療報酬のうち適切でないものが判明した場合は、返納する予定だという。

 くすりの福太郎は189店舗(1月末現在)を展開、うち87店舗が調剤薬局となっている。

 ツルハHDでは中核事業会社のツルハが神奈川県を中心に55店舗(同)を運営する子会社のリバースを5月16日付で吸収合併することを決めている。今回の不祥事の再発防止策としてツルハHDでは、くすりの福太郎については新たな経営体制の構築を含めて再発防止策をまとめるとしており、関東での事業展開についてはツルハに一本化される可能性もある。