ドラッグストアのキリン堂ホールディングス(HD、大阪市)は、中国で化粧品卸売事業を行う日系企業、美悉商貿(上海市)を買収する。美悉商貿は東京放送ホールディングスとJ.フロントリテイリングが共同出資するスタイリングライフ・ホールディングス(東京都新宿区)の100%子会社だが、キリン堂HDは香港子会社のビューネットコーポレーションを通じて12月中旬をめどに同社の全株式を取得する。
ビューネットは中国で美容関連のポータルサイト運営や化粧品小売りを手がけており、美悉商貿の買収で中国での事業を拡大する。美悉商貿の2013年12月期の売上高は750万元(約1億4250万円、1元=19円換算)、営業損益は57万8000元の赤字。
また、キリン堂HDの中国法人は11月28日、江蘇省無錫市のショッピングセンターに中国で4店舗目となるドラッグストアをオープンした。店舗面積は125平方メートルで、化粧品や日用雑貨、ベビー関連商品、食品などを取り扱う。同社は12月12月、江蘇省常州市に中国での1号店を開いた。