関西スーパー、通期の営業利益は5000万円に、既存店不振で
関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)は10月30日、2015年3月期の連結営業利益が前期比97.2%減の5000万円になりそうだと発表した。従来は6.2%増の19億2000万円を見込んでいたが、大幅な減益となる。連結売上高予想も70億6000万円引き下げて1201億7000万円(前期比1.6%減)とした。
上期の決算が不調だったことが要因。2014年4~9月期は既存店が前年同期比5.5%の減収と苦戦。価格競争などから粗利益率が低下する一方で、人件費などを中心に販売管理費が増加した結果、営業損益が7億7500万円の赤字(前年同期は4億5200万円の黒字)に転落した。
通期ではぎりぎりの営業黒字を見込んでいるものの、年末商戦のゆくえ次第では通期赤字の可能性もありそうだ。
同社では10月1日付で前常務取締役営業本部長の福谷耕治氏(57歳)が新社長に就任、引き続き営業本部長を兼務しているが、新社長としては非常に厳しい船出となった。