【全国百貨店】 7月の売上高は2.5%減、4ヵ月連続マイナス
日本百貨店協会が発表した7月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比2.5%減だった。マイナスは4ヵ月連続だが、減少幅は前月(4.6%減)から改善しており、同協会では「消費税率引き上げによる駆け込み需要反動の影響は、月を追うごとにやわらいできている」としている。
地区別ではあべのハルカス近鉄本店などの大型増床が寄与した大阪が0.7%増と税率引き上げ後、初めてのプラスとなった。10大都市(1.4%減)とその他の地方(4.9%減)では回復ペースに開きが出ている。
商品別では主要5品目がすべて前年割れとなり、ギフト需要の前倒しや来店客数減の影響を大きく受けた食料品(2.5%減)が減少幅を広げた半面、その他の品目はいずれも改善傾向を示した。紫外線対策で伸長した化粧品は0.3%増と税率引き上げ後初のプラスとなったほか、2ケタ減が続いていた美術・宝飾・貴金属が8.0%減とマイナス幅を縮めた。