セブン&アイ・ホールディングスが発表した2014年3~5月期の連結業績は、主力のコンビニエンスストア事業が好調で営業利益は前年同期比5.1%増の774億円と第1四半期としては過去最高を更新した。
セブン-イレブン・ジャパンはプライベートブランド(PB)商品「セブンプレミアム」の売れ行きが好調で既存店売上高が3.6%増と伸長。セルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」が引き続き好調だったこととたばこの売上げ構成比が下がったことなどから粗利益率も1.0ポイント改善して31.7%となり、営業利益は12.1%増の552億円と2ケタの伸びを記録した。
その他の事業セグメントの営業利益は、イトーヨーカ堂やヨークベニマルを中心とするスーパーストア事業が1.1%の微増で74億円、そごう・西武が中心の百貨店事業は約2.3倍の15億円、セブン銀行が主体の金融関連事業は2.8%減の109億円だった。前期にニッセンホールディングス(HD)を買収したことで新セグメントとして加わった通信販売事業は21億円の営業赤字だった。
売上高に相当する営業収益は、ニッセンHDの連結効果もあって7.9%増の1兆4721億円となった。
15年2月期通期では期初予想通り、営業収益は8.8%増の6兆1300億円、営業利益は4.8%増の3560億円を見込む。