【消費支出】 5月は実質8.0%減、下げ幅広がる
総務省が発表した5月の家計調査(速報)によると、1世帯当たりの消費支出(2人以上の世帯)は27万1411円で、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比8.0%の減少となった。消費増税直後の前月(4.6%減)と比べて下げ幅が広がった。
増税前に駆け込み需要があった住宅リフォームなどの「設備修繕・維持」(44.4%減)、「電気洗濯機」(42.3%減)などの家電製品、「鉄道通学定期代」(35.2%減)、「自動車購入」(29.6%減)、「ペットフード」(25.3%減)、「化粧クリーム」(29.1%減)、「腕時計」(84.0%減)などの落ち込みが目立った。
勤労者(サラリーマン)世帯の実収入は42万1117円で、実質4.6%減と8ヵ月連続のマイナスだった。世帯主の収入は名目ベースでは1.1%増だったが、物価上昇の影響を除くと実質3.2%の減少で、収入の増加が物価上昇に追いついていない。