アジア系投資ファンドのMBKパートナーズは、名古屋発祥の喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」をフランチャイズ(FC)展開するコメダ(名古屋市)を買収する。コメダの株式の約8割を保有する国内投資ファンドのアドバンテッジパートナーズから株式を買い取る契約を1月15日に結んだ。
コメダに12%を出資するサッポロホールディングス傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジも売却手続に入る予定で、MBKは最終的にコメダの全株式を取得する見込み。
コメダは1968年に1号店をオープン、93年からFC展開を本格化し、2003年には関東、06年には関西にも進出。08年4月にアドバンテッジに買収されてからはFC出店を加速し、現在は「コメダ珈琲店」476店、甘味処の「おかげ庵」7店(いずれも12年12月末時点)を展開している。
MBKは中国、日本、韓国で企業投資を行っており、日本では一括請求サービスのインボイスやTASAKI(旧田崎真珠)、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」運営会社などへの投資実績がある。