【総通】 テレビショッピング「日本直販」の運営会社が経営破綻、負債174億円
テレビショッピングの「日本通販」を運営する総通(大阪市)は11月9日、大阪地方裁判所に民事差製法の適用を申請、事実上経営破綻した。
帝国データバンクによると負債総額は174億円。過去には「高枝切りバサミ」などのヒット商品を生み出し、1995年9月期には売上高525億円を上げていたが、近年は海外のテレビ通販業者の参入やインターネット通販の普及で競争が激化、11年9月期の売上高は約256億円にまで落ち込んでいた。
今年6月には取引金融機関に借入金の返済猶予を要請する一方、監査法人による財務の精査を行ったところ、架空在庫や利益の水増しなど過年度の粉飾決算が発覚、80億円を超える債務超過に転落した。
新聞報道などによれば、コールセンター運営大手のトランスコスモス(東京・渋谷区)が再建スポンサーにつく予定。