【東芝】IBMのPOS事業を約680億円で買収、世界シェアトップへ
東芝は4月17日、子会社の東芝テックが米IBMの流通業向けPOS(販売時点情報管理)システム事業を買収すると発表した。これにより、東芝はPOS端末の市場シェアで世界トップに立つ。
買収金額は約8億5000万ドル(約680億円)で、今年6月後半から7月をめどに事業譲渡が成立する予定。事業譲渡の受け皿として東芝テックは新会社を設立、譲渡後もIBMは新会社の株式の19.9%を一定期間保有するが、その後、東芝テックが完全子会社化する。
東芝テックは国内のPOS端末市場ではトップだが海外ではほとんど事業展開していない。一方、IBMは小売業世界最大手のウォルマート・ストアーズなどを顧客に持ち、POS端末市場で世界シェア首位に立っている。
IBMのPOSシステム事業の売上高は2011年度で約11億5000万ドル(約920億円)。約1000人の従業員(保守サービス要員を含まず)を抱えている。