【テスコ】英国事業トップのブラッシャー氏が退任、クラークCEOが兼務

2012/03/21 00:00
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 英小売業最大手のテスコは3月15日、英国事業最高経営責任者(CEO)のリチャード・ブラッシャー氏が同日付で取締役を辞任、7月には会社を去ることを明らかにした。英国事業はテスコ全体の売上げと利益の3分の2を稼ぎ出す主力部門。ブラッシャーの後任の英国事業CEOはテスコCEOのフィリップ・クラーク氏が兼務する。

 

 テスコは2011年3~8月期にかけてガソリン販売を除く国内既存店売上高が2四半期連続でマイナスを記録、クリスマス商戦も不振だったため、過去20年で初めて業績予想を下方修正した。昨年秋から計3000品目の価格を引き下げる「ビッグ・プライス・ドロップ」キャンペーンを展開しているが、まだ大きな効果は現れていない。

 

 クラーク氏は昨年、テリー・リーヒー氏からCEO職を引き継いだが、クラーク氏の就任後、退任が決まった社内取締役はブラッシャー氏で4人目。ブラッシャー氏とクラーク氏はリーヒー氏の後任の座を争うライバル関係だっただけに、「両雄並び立たず」との観測は以前から流れていた。

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