【英テスコ】今後2年間で2万人を新規雇用、国内店舗のサービス強化

2012/03/08 00:00
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 英国最大手スーパーのテスコは3月5日、イギリス国内において今後2年間で店舗従業員を中心に新たに2万人を雇用すると発表した。生鮮食品部門を中心に既存店の人員配置を増やすと共に、新規出店要員に充てる。

 

 リーマンショック後の経済低迷が続くイギリスでは、可処分所得が落ち込む一方で食品やガソリンが値上がり、政府の緊縮財政もあって庶民は三重苦にあえいでいる。このため、テスコも2011年3~8月にかけては2四半期連続で国内既存店がマイナスを記録、過去20年間で最も深刻な売り上げ不振に陥っている。

 

 このためテスコでは計3000品目の価格を引き下げる「ビッグ・プライス・ドロップ」キャンペーンを展開するなどして売上げ回復を図っているが、店頭従業員を増やすことで顧客サービスの充実にも注力する。

 

 若年層の失業率が20%を超えるイギリスでは、政府に不満を持つ若者たちが昨年、各地で暴動を起こした。テスコの2万人雇用計画は若者の失業対策という社会貢献の側面もある。

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