ヤマナカ、希望退職100人募集、今期損益は17億円の赤字に
食品スーパーのヤマナカ(名古屋市)は1月27日、業績悪化に伴い100人の希望退職を募集すると発表した。景気の先行き不透明感から消費者の低価格・節約志向が強まっていると共に、近年は関西競合他社の出店攻勢で競争が激化しており、同社の2012年3月期の連結業績は営業利益ゼロ(前期は6億円の黒字)に転落する見込み。リストラで経費を削減して、業績の立て直しを図る。
希望退職は40~58歳の社員を対象に、3月10日から募集を開始。応募者は4月20日付で退職する。特別加算金など約8億円を特別損失に計上、今期の最終損益は17億円の赤字を見込む。経営責任を明確化するため取締役以上の役員は30~50%の報酬減額を実施、管理職の月額給与も5~10%カットする。
店舗についてはローコスト化とEDLP(常時低価格)化を強化する一方で、プライベートブランド商品の開発を強化して価格競争力を強める。