【米ウォルマート】中国法人トップが辞任、豚肉偽装事件で引責か
米ウォルマート・ストアーズは10月17日、中国法人ウォルマート・チャイナのCEO(最高経営責任者)のエド・チャン氏と人事担当のシニア・バイスプレジデント(常務執行役)のクララ・ウォン氏が辞任したと発表した。
ウォルマート・チャイナは通常の豚肉に有機豚のラベルを貼って偽装販売したとして重慶市当局から同市内の13店舗が2週間の営業停止命令を受け、約270万元(約3240万円)の罰金を科せられた。また、店長2人が市公安局に逮捕され、ほかに35人の従業員が身柄を拘束されている。
ウォルマート側は今回のチャン氏とウォン氏の辞任を「個人的理由」としているが、いずれも豚肉偽装事件にからむ引責辞任と見られる。チャン氏は5年近くに渡ってウォルマート・チャイナのトップを務め、在任中に中国での店舗数を約70店舗から353店舗にまで増やした。
次期CEOが決まるまでウォルマート・アジアCEOのスコット・プライス氏が暫定的にウォルマート・チャイナのCEOを兼務する。