調剤薬局最大手のアインファーマシーズ(札幌市)は、9月に公募増資と第三者割当増資を実施し、最大で約57億円を調達する。調達した資金のうち約50億円は設備投資に、残りを借入金の返済に充てる。同社は年間で調剤薬局50店舗、ドラッグストア10店舗の出店を継続していく計画で、増資によって店舗網の拡充を図る。
第三者割当増資は資本・業務提携しているセブン&アイ・ホールディングスが引き受ける。引き受け後のセブン&アイの出資比率は7.10%から7.78%に上がり、保有するアインファーマ株の一部を売り出す丸紅と並んで大谷喜一社長に次ぐ第2位株主となる。
アインファーマの2010年4月期の連結売上高は前期比8.8%増の1254億円。14年4月期までにこれを2000億円にまで伸ばす目標を掲げている。