セブン&アイ・ホールディングス傘下の主要事業会社の上半期(2010年3~8月)業績を見てみると、セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)は営業総収入が0.7%増の2781億円、営業利益が4.0%増の900億円だった。既存店売上高は0.5%減とわずかに前年を下回った。チェーン全店売上高は3.0%伸びて1兆4675億円となった。
米国コンビニエンスストア事業のセブン-イレブン・インク(SEI)はガソリンの値上がり効果もあって営業収益が8.9%増の7419億円、営業利益は1.5%増の160億円となった。SEJとSEIを含むコンビニ事業の営業利益は1025億円となり、セブン&アイ全体の86%を占める。
イトーヨーカ堂は衣料品販売の不振などで営業収益は2.3%減の6790億円、営業損益は32億円の赤字(前年同期は43億円の赤字)となった。上半期で約80億円の販管費を削減したが、売上総利益の落ち込みをカバーできなかった。通期では50億円の営業黒字を見込む。
食品スーパーのヨークベニマルは、営業収益が2.3%減の1722億円、営業利益が18.9%減の40億円だった。既存店が5.3%のマイナスとなったことが2ケタ減益につながった。通期では85億円(前期比9.6%減)の営業利益となる見通しだ。
そのほか、百貨店のそごう・西武は主力の婦人服の売れ行きが鈍く営業利益は91.1%減の約3億円、外食のセブン&アイ・フードシステムズは前年同期の7億円の営業赤字から3億円の黒字に転換した。