北海道の食品スーパー最大手、アークス(札幌市)は札幌東急ストアの全株式を東急電鉄および東急ストアから取得することで合意した。10月30日付けで全株式を譲り受け、完全子会社化する。
札幌東急ストアは1972年の設立で、札幌市内を中心に28店舗を展開している。2009年2月期の営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は522億円(前期比1.9%減)、営業利益は11億円(同4.4%減)となっている。
東急電鉄は昨年7月、東急ストアを完全子会社化して上場廃止とし、流通事業の再編を進めていた。今回の札幌東急ストア売却もその一環と見られる。
アークスはラルズ、福原、ふじなど道内の食品スーパーチェーンを事業子会社に持つ共同持株会社で、“連峰経営”を掲げて食品スーパーの経営統合を進めてきた。2010年2月期の連結業績は売上高2620億円(前期比3.2%増)、営業利益90億円(同5.5%増)を見込んでおり、札幌東急ストアの売上高を単純合計すると連結売上高は3000億円を突破することになる。