ディスカウントストアのドン・キホーテが発表した2010年6月期第3四半期累計(09年7月~10年3月)の連結業績は、営業利益が前年同期比29.3%増の165億円とほぼ3割の伸びを示した。4月末での累計で既存店売上高は1.2%減となっているが、今年1月以降の4ヵ月では0.2%減とほぼ前年並みの水準に回復している。食品、日用雑貨を中心にプライベートブランド商品「情熱価格」などの価格訴求効果で客数が伸びているほか、今年に入って時計・ファッション商品や家電商品など高単価商品の動きが戻ってきており、上半期(09年7月~12月)に7.2%減だった客単価も今年1月以降の4ヵ月は3.3%減と回復傾向にある。この結果、売上高は2.3%増の3722億円、投資有価証券評価損の減少などで純利益は2.2倍の93億円となった。
10年6月期通期予想は売上高4970億円(3.4%増)、営業利益195億円(13.6%増)、純利益108億円(26.3%増)で従来のまま据え置いた。