セブン&アイ・ホールディングスの2011年3~5月期決算を主要会社別に見ると、セブンーイレブン・ジャパンは既存店売上高が前年同期比7.0%と絶好調で、チェーン全店売上高も10.3%増の7653億円となった。12年2月期通期で既存店は4.4%の増収を見込み、営業利益予想は従来より50億円多い1780億円(5.2%増)に引き上げた。
イトーヨーカ堂とヨークベニマルは売上高は落ち込んだものの、震災後に値引き販売が減ったことで粗利益率が大幅に改善した。3~5月期のヨーカ堂の既存店売上高は4.4%のマイナス、ベニマルは4.6%のマイナスだった。だが、粗利益率はヨーカ堂が1.6ポイント改善の30.3%、ベニマルは2.7ポイント改善の28.4%だった。12年2月期通期では粗利益率は両社とも多少低下する見込みだが、営業利益予想はヨーカ堂が従来比で60億円増の120億円(前期比5.5倍)、ベニマルが90億円増の100億円(12.6%増)に上方修正した。
震災発生前の通期営業利益予想はセブンイレブンが1770億円、ヨーカ堂が150億円、ベニマルが95億円だったが、セブンイレブンとベニマルは震災前の予想を上回る見込みだ。