三菱商事、中国・天津市で商業施設運営に参画、現地で合弁
三菱商事は中国においてショッピングセンター(SC)運営事業に参入する。来年6月に天津市の天津経済技術開発区(TEDA)に開業予定のSCのテナント誘致と運営を施設オーナーの政府系企業から請け負う。SCの延べ床面積は約2万8000平方メートルで、約70のテナントが入居する予定。
中国の華北地域を中心に事業展開する商業施設専業デベロッパー、陽光新業地産(北京市)と合弁会社を設立し、新SCを共同で運営する。合弁会社には三菱商事が55%を出資する。
三菱商事では今回の案件を皮切りに中国でSCの開発・運営に加え、分譲住宅、物流施設の開発など不動産事業を本格的に展開していく構え。
なお、天津市にはイオンモールが昨年10月、大型SCの「イオンモール天津TEDA」を開業。同市の商務委員会と協力協定を結び、今後5年で市内に5ヵ所以上のSCを開設する方針を示している。三菱商事はイオンモールと07年に合併したダイヤモンドシティの主要株主だったが、06年に持ち株をすべてイオンに売却した。