【ツルハHD】クラフトから首都圏のドラッグストア19店舗を取得
ドラッグストア大手のツルハホールディングス(札幌市)は、調剤薬局大手のクラフト(東京都千代田区)からドラッグストア事業を譲り受ける。クラフトは「サクラドラッグ」などの店名で東京都と神奈川・埼玉の両県で19店舗のドラッグストアを運営している。だが、ドラッグストア事業の2009年3月期の売上高は前期比4.2%減の35億円、営業利益は83.7%減の1600万円と低迷。今後は今年6月に施行された改正薬事法の影響で一般用医薬品の価格競争が激化することも予想されることなどから、ドラッグストア事業を切り離し、主力の調剤薬局事業に経営資源を集中する。
クラフトは8月3日付でドラッグストア事業を分社化し、サクラドラッグ(仮称)を設立。この新会社の株式をツルハHDがすべて買い取る。買収価格は未定。ツルハHDはクラフトの持株会社であるクラフトホールディングスの株式の2.67%を保有するなど、両社は以前から友好関係にある。
ツルハHDは傘下のツルハドラッグとくすりの福太郎などが首都圏で約220店舗を展開しており、サクラドラッグの買収で首都圏での地盤固めにつなげる。