ファミリーマートは13日、エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を買収すると発表した。am/pmは赤字続きで債務超過に陥っており、同社の株式を100%保有するレックス・ホールディングスが増資を引き受けた後、全株式とレックスからam/pmへの貸付債権を120億円で買い取る。株式の取得は12月24日の予定。
ファミリーマートはam/pmを買収後、商品の仕入れや物流の統合、情報システムなど間接部門の基盤共有化によってam/pmの収益力を高める。ファミリーマートの国内店舗数は7601店(10月末現在)でam/pmの約1100店を合わせると、業界2位のローソンの店舗数(8月末で9629店)と肩を並べる。また、am/pmの店舗は首都圏に集中しているため、首都圏の店舗基盤では業界首位のセブン-イレブン・ジャパンに並ぶ存在感を持つことになる。
am/pmについては今年2月、ローソンが145億円で買収することでレックスと基本合意していたが、am/pmの商標権を持つ米BPアメリカ(英石油大手BP傘下)の子会社ARCOとの間で買収条件について合意できず、4月になってローソンが買収を断念した経緯がある。
am/pmの2008年12月期の業績は、チェーン全店売上高が1515億円、営業利益が6億円、純損益は16億円の赤字。純資産は139億円のマイナスとなっている。