セブン&アイ・ホールディングスが発表した2010年3~11月期の連結業績は、イトーヨーカ堂などのスーパーストア事業とそごう・西武が中心の百貨店事業は不振だったものの、日米のセブンーイレブンを中心とするコンビニエンスストア事業が好調で、営業利益は前年同期比3.0%増の1757億円となった。営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は0.2%増の3兆8255億円とほぼ前年並み、西武池袋本店の清算益や創業家からの寄付金を特別利益に計上したため純利益は30.1%増えて902億円となった。
コンビニ事業の営業利益は6.5%増の1566億円で全体のほぼ9割を稼ぎ出した。既存店売上高は国内、北米ともに前年を上回った。スーパーストア事業の営業利益は59.6%減の13億円、百貨店事業は21億円の営業赤字だった。
11年2月期通期の業績予想については、コンビニ事業の営業利益を1890億円から1940億円(前期比5.5%増)に上方修正する一方、スーパーストア事業については185億円から135億円(4.8%減)に引き下げた。セブン&アイ全体では従来予想を据え置き、通期の営業収益は5兆1400億円(0.6%増)、営業利益は2400億円(5.9%増)を見込む。