中国・京東、21年12月期は35億元の最終赤字、EC事業は好調
中国のEC(インターネット通販)大手、京東集団(JD.com)が発表した2021年12月期決算は、最終損益が35億元(約650億円)の赤字(前期は494億元の黒字)だった。ECを含む小売事業は好調だったが、投資負担が先行する新規事業が足を引っ張った。
売上高は前期比27.6%増の9515億元だったが、物流費や広告宣伝費の伸びがそれを上回り、営業利益は66.5%減の41億元と大幅に減少した。投資先の減損損失を計上したことなどで、最終赤字に陥った。
事業セグメント別では、小売事業の売上高は24.8%増の8663億元、営業利益は29.1%増の26億元と高水準の増収増益を維持だった。物流事業の売上高は42.7%増の1046億ドルと大きく伸びたが、営業損益は18億元の赤字(前期は10億元の黒字)となった。
また、越境ECの「京東国際」や共同購買サービスの「京喜」、インフラ・不動産管理の「京東産発」を含む新規事業は、売上高が48.1%増の260億元と大幅増収だったものの、営業損益は105億元の赤字で、47億元の赤字だった前期から赤字幅が拡大した。