「SEIYUドットコム」の事業戦略 ネットスーパーとEコマース融合しアイテム拡大

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア)
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 西友(東京都北区、スティーブ・デイカスCEO)とDeNA(東京都渋谷区 守安功社長)は6月27日、両社が協働運営する「SEIYUドットコム」のグランドオープンと今後の展望を発表した。

「SEIYUドットコム」は、商品を近隣店舗から宅配する「ネットスーパー便」と配送センターから発送する「配送センター便」を融合させたショッピングサイトだ。配送こそ別便だが、注文や決済はまとめて行う仕組みで、両方の商品をワンストップで購入できる。またDeNAの総合通販サイト「DeNAショッピング」とのID・ポイント共通化で、両社間での買い回りも促進する。

 西友はネット事業を成長の柱の1つと位置付け、昨年よりDeNAの協力を得て本格的に改革を進めてきた。「食品と日用品はEコマースの中で有望市場。市場規模に比べてまだEC化率が低いうえ、ネットでの購買を希望する消費者も多い」(西友 久野克宣シニア・バイスプレジデント)。 昨年11月には「西友ネットスーパー(現在はネットスーパー便)」を使いやすく刷新した。これが好評で、売上は継続的に前年同期比50%増を達成しているという。

 今回、Eコマースである配送センター便を融合することで、取り扱い品目を最大2万4000と大幅に増やした。大衆薬についても今後販売していく予定で、2013年末までには3万5000品目、さらに今後3年間で10万品目までの拡大を計画している。

「最大の差別化ポイントは西友の基本戦略であるEDLP(エブリデー・ロー・プライス)。価格が変動せず、いつ買いに来ても同じ安さを提供できる」(久野氏)。

「SEIYUドットコム」の会員数は現在50万人。配送センター便は全国(一部地域を除く)、ネットスーパー便は17都道府県109店舗で展開している。海外ではネットスーパーと実店舗の相乗効果が見られると言う。西友もこれらを両輪として行きたい考えで、Eコマースで、国内ナンバーワンを目指す」と意気込む。

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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