「強い者はますます強くなる」(浅倉俊一)
バローホールディングス(岐阜県)との経営統合を発表した、中堅ホームセンターのダイユー・リックホールディングス(福島県)。来年4月、バロー傘下のホームセンターバロー(岐阜県)を完全子会社化する。ダイユー・リックとホームセンターバローの売上高を合算すると約1400億円となり、業界トップ10入りする見通しだ。
4兆円を目前に頭打ちが続くホームセンター市場。ここ数年、業界再編は鳴りを潜めていたが、この経営統合を機に再び動き出す可能性が出てきた。注目されるのは大手同士の大型M&A(合併・買収)である。
「伸びない市場で勝ち残るために行きつくところは合従連衡だろう。寡占化が進み強者と弱者に分かれ、合従連衡がさらに加速する」。ダイユー・リックの浅倉俊一社長はこう話す。
2020年までに売上高1000億円を達成することを目標に掲げていたダイユー・リック。早々とこの目標を達成する格好となった同社は、M&Aを通じた次の成長戦略を描いている。