アークス、3〜5月期は27.2%の営業減益、前年の反動で既存店が減収
食品スーパー大手のアークスが発表した2021年3〜5月期の連結営業利益は、前年同期比27.2%減の42億円だった。前年同期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり消費の盛り上がりで、営業利益が2.3倍に増加していたため、その反動が出た。
前年同期に8.4%増だった既存店売上高は4.5%のマイナスに転じた。栃木県を中心に31店舗を展開するオータニを4月に子会社化した効果で、売上高は1426億円と1.5%増えた。純利益は32.2%減の28億円だった。
前年同期はチラシやポイント販促を自粛していたが、今期から販促費を例年並みの水準に戻したことも、利益を圧迫する要因となった。
22年2月期通期の連結業績については、従来予想を据え置いた。売上高は2.7%増の5720億円、営業利益は8.7%減の162億円、純利益は14.4%減の111億円と増収減益を見込む。今秋の「アークス オンラインショップ」稼働に向け、5月には傘下のラルズで「オンラインショッププロジェクト」を新設した。