「魔境」
「魔境、これは社内用語です」
ドンキホーテホールディングスの大原孝治社長は2018年6月期の決算説明会でこう話した。
同社は29期連続増収増益を達成し、来期に30期連続増収増益、売上高を大台の1兆円にのせる計画だ。
ドンキの強みとして大原社長が挙げるのが「魔境」である。魔境とは、ジャングルや熱帯雨林のようなデザインを施し、何が起こるかわからないような“わくわくする”ような売場をさす。ドンキの店舗には必ずこの魔境があるという。
さらに、大原社長は「アマゾンが合理性の極致であれば、われわれは非合理性の極致」であると続ける。
魔境は、買物に来る楽しさを追求し続け、リアル店舗の価値を高めている同社らしい社内用語だと思う。(T)