米クローガー、3〜5月期のEC売上高は92%増、新型コロナで利用が急増

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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米クローガーの外観
EC商品の店舗での受け取りを約2000店、宅配サービスを約2400店で実施している

 米スーパーマーケット最大手のクローガーが発表した2020年3〜5月期の業績は、売上高が前年同期比11.5%増の415億ドル(約4兆4440億円)、ガソリン販売を除く既存店売上高は19.0%増と2ケタの増収となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、EC(インターネット通販)売上高が92%増と大きく伸びた。

 過去数年間、ECのインフラ整備に積極的に投資してきた成果が出た。同社は現在、EC商品の店舗での受け取りを約2000店舗、宅配サービスを約2400店舗で実施している。

 EC需要の急増などに対応するため店舗や配送センターを中心に従業員10万人を新たに採用、人件費と福利厚生費が8億3000万ドル増加するなど販売管理費は増えたが、売り上げの拡大で吸収。営業利益は47.1%増の13億2600万ドルと大幅な増益となった。値引きセールを減らしたことで、粗利益率が0.4ポイント改善して24.3%となったことも増益に寄与した。純利益は57.0%増の12億1200万ドルだった。

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