ウエルシアHD、中間決算は営業・経常利益が20%超の伸び


ウエルシアホールディングス(HD)の看板
〔写真説明〕ウエルシアホールディングス(HD)の看板 (時事通信社)

 ウエルシアホールディングス(東京都)が10月8日に発表した2026年2月期第2四半期決算(連結2025年3月1日~8月31日)は、売上高が前年同期比7.6%増の6,787億9,300万円、営業利益が20.8%増の228億900万円、経常利益が21.6%増の254億1,800万円となり、営業・経常利益は20%を超える伸びをみせた。

 前年度の「エクスチェンジ」、「ウェルパーク」、「ウエルシアパートナーズ」の完全子会社化、ウエルシア薬局による「とをしや薬局」の吸収合併などのM&A、既存店売上高の伸長、粗利益率の改善と販管費コントロールが効いて、増収・大幅増益を達成。また、販管費は、生産性向上を目的としたシステム投資などで増加したが、人件費を中心に適切な管理が奏功して収益性を確保した。

 PB商品については、機能、品質、エコ性能に磨きをかけた商品の開発に注力し、「からだWelcia」や「くらしWelcia」などを拡販。売上高は前期比18.4%増と2ケタ伸長し、物販売上高構成比は10.1%まで拡大した。調剤部門においては、調剤併設店舗数の増加(中間期末2,287店舗)により処方箋受付枚数が増加。物販および調剤合計の既存店売上高は堅調に推移した。

 8月には、地域ニーズに対応したドラッグ&フードモデル店舗の展開を、「稲敷釜井店」と「つくば小茎店」をリニューアルして開始し、利便性の高い食品の品揃えを拡充することで、来店頻度の向上とワンストップ化を進めていくほか、9月には、地域NO.1の健康ステーションとして、健康サービスに特化したモデル店舗「松本渚店」を長野県松本市にオープンしている。

 連結ベースの売上総利益率は前年同期に比べて0.4ポイント改善して30.5%にアップ。売上高販管費比率が前年同期と同じ27.1%だったことから、営業利益を大きく伸ばした。

 2026年2月期の連結業績については、ツルハホールディングスとの経営統合を予定し、11月27日をもって上場廃止となることから、予想の公表は行っていない。

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