マルヨシセンター、第1四半期決算は営業・経常利益が前年同期から回復


マルヨシセンターのロゴ マルヨシセンター(香川県)が7月15日に発表した2026年2月期第1四半期決算(連結2025年3月1日~5月31日)は、営業収益が前年同期比6.5%増の105億600万円、営業利益が9.7%増の1億100万円、経常利益が2.8%増の9,400万円となり、営業・経常利益は前年同期の大幅減から回復した。

 第1四半期は、「必要な時に」「必要なものが」「必要な数量」揃う時間帯別売場管理を基本に、ビジュアルに優れた売場、こだわり品の提案、POPを使用しての商品情報提供、デジタルサイネージを活用した食材のおいしさが伝わる映像や食べ方提案動画を発信。顧客に訴える売場を打ち出すことで、満足かつ楽しんでもらえる店舗づくりを推進した。

 また、地域や店舗の特性に対応する経営マネジメント改革として、販売促進を含む営業戦略と経費管理を店長が計画し、店長による店舗経営管理体制を一部店舗から導入。これら施策を強力に採り入れた四国戦略の第1号店として「三加茂店」(徳島県)を昨年11月に改装オープン。第2号店は「椿店」(愛媛県)を予定した。

 経費面では、継続する電力料金の高騰への対応として、冷蔵庫の入れ替えなど省エネ投資によって電気使用量の削減を進めた。また、人員確保を背景とした人件費の増加については、必要な人員を必要な時間帯に配置することで生産性の改善を図り、人員不足への対応と1人当たりの粗利高の引上げを目指した。

 仕入原価の上昇に対応した販売価格の引き上げは難しく、売上総利益は1,200万円増と低額で推移。また、イズミとのシステム統合におけるオペレーションの変更に伴う作業量の増加による人件費増や経費増などで販管費が1億6,500万円増加。営業収入が1億6,100万円増加して営業総利益は1億7,400万円増となったが、営業利益は計画を下回る900万円増にとどまった。

 2026年2月期の連結業績については、営業収益で1.8%減の410億円、営業利益で140.9%増の3億2,000万円、経常利益で105.6%増の3億円を見込み、利益の大幅回復を目指した。

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