クスリのアオキHDが売上高5000億円、総店舗数1000店を突破!
クスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキHD)は7月9日、2025年5月期の通期決算を発表した。フード&ドラッグフォーマットの出店拡大によるワンストップショッピングの実現、地場食品スーパーのM&A(合併・買収)などで規模を拡大してきた同社。今期(26年5月期)の方針について、青木社長は次の成長への「準備の1年」と位置づけ、強気な出店攻勢を掲げた。

売上高5000億円の目標を前倒しで突破!
クスリのアオキHDの25年5月期連結決算は、売上高が対前期比14.6%増の5014億円、営業利益が同43.3%の266億円、経常利益が同36.9%の275億円、当期純利益が同44.5%増の177億円だった。
期中は、ドラッグストア店舗を68店、調剤を70店開局したほか、M&Aにより食品スーパー72店舗を獲得。25年3月には1000店舗目となる「クスリのアオキ馬立店」(千葉県市原市)をオープンした。25年5月期末時点での総店舗数は1036店舗となっている。
21年5月期から積極的に実施している地場スーパーのM&Aでは、25年5月期中は計6社を完全子会社化した。
24年9月は、ママイ(愛媛県)を吸収合併し四国エリアに、25年2月にはヨシムラ(奈良県)およびハッスル(奈良県)を吸収合併して和歌山県に、同月には伏見屋グループ(秋田県)の食品スーパー事業を事業譲受して秋田県にそれぞれ初進出した。エリア別の実績では、地盤となる北信越エリアを除いた新規エリア(東北・関東・東海・関西・四国)の売上高構成比が同3.2ポイント(pt)増の57.6%と順調に上昇している。なお、期中にM&Aした6社合計の売上高は507億円規模にのぼる。
商品部門別売上高では、フード&ドラッグの積極出店により、フードの売上高構成比が同2.9pt増の51.3%に上昇し、初めて50%を超えた。売上実績も同21.7%増の2572億円と全体を底上げした。クスリのアオキHDによれば、一部小型店を除いた全店で青果・精肉・総菜の導入が完了したという。強化してきた生鮮食品が店の集客装置になり、客数・客単価も向上している。
これらの取り組みで、中期経営計画で掲げていた売上目標5000億円を1期前倒しで達成。売上高5000億円の大台に乗った。しかし、医薬品などと比較して利益率の低い食品の売上高構成比が上がったことにより、売上総利益率は前期から0.5pt減の26.5%となった。







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