OICグループ、シイタケ生産事業を譲受


OICグループ、シイタケ生産事業を譲受
(画像)OICグループ・ニュースリリースより

 OICグループ(神奈川県)は6月30日、キノコの生産と販売を担うグループ企業キノラボ(神奈川県)を通じて、北研(栃木県)が運営する馬頭工場(栃木県那珂川町)のシイタケ生産事業を譲受した。

 これにより、天候や環境変化に左右されにくいキノコの栽培体制を構築するだけでなく、OICグループが展開する製造・流通・外食などの各事業との連携を強化し、キノコの新たな可能性を広げ、「食のテーマパーク」の実現に繋げる。

 具体的には、ロピアやスーパーバリューを通じた直販に加え、外食部門であるeatopiaホールディングスにおけるラーメンメニューでの展開や、飲食店・惣菜分野におけるシイタケの出汁の活用などを視野に入れ、グループ内でのコラボレーションを推進する。

 また、OICグループは、今回の事業譲受、北研および北研の種菌を使った生産者との連携を通じて、キノコ栽培を起点とした持続可能な一次産業の推進にも取り組む。

 菌床によるシイタケ栽培は、省スペースかつ低コストで始められ、地域・年齢・障がいの有無を問わず、多様な人々が関われる農業だ。また、使用済みの菌床は堆肥として林地に再利用でき、山林の保水力回復や土壌改良により、森林・河川・海の環境保全にも寄与する。こうしたキノコや山菜などの特用林産物の振興は国も重視しており、持続可能な資源循環の一端を担う取り組みとなっている。

【キノコラボ概要】
商号:株式会社キノラボ
本社:神奈川県川崎市幸区南幸町2丁目9番地
工場所在地:長野県長野市豊野3544
代表取締役:髙木 勇輔
事業内容:きのこの栽培及び販売

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