楽天、19年12月期の営業利益は57%減、国内ECも11%の営業減益
楽天が発表した2019年12月期の連結業績(国際会計基準)は、営業利益が前期比57.3%減の727億円と大幅な減益となった。売上高に当たる売上収益は14.7%増の1兆2639億円に増加したものの、携帯電話事業への先行投資などが重荷となった。
主力のインターネットサービス事業の中核を占める国内ECは、流通総額が13.4%増の3兆9000億円、売上収益が17.6%増の4857億円と増収だったが、営業利益は11.0%減の515億円だった。自社物流網整備のために高水準の投資を続けていることが減益要因となった。
一方、純損益は318億円の赤字(前期は1422億円の黒字)に転落した。前期にオーネットの株式売却益を計上していた反動が出たほか、持分法適用会社である米ライドシェア大手リフトの赤字が拡大したことなどが響いた。