名古屋市近郊で楽しむ!日本を代表する「あのカレーチェーン」の1号店の味とは

2024/05/24 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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食堂のほか、アウトドアや給食、さらに緊急時の炊き出しなど、さまざまなシーンで登場する料理といえばカレーライス。発祥はインドでも、日本で独自の進化を遂げた結果、今や「国民食」ともいえる存在になっている。今回はカレーライスの歴史を紐解きながら、なぜこの料理が日本で浸透したのかを考えるとともに、代表的なあのカレーチェーンの1号店へ足を運んでみるという話だ。

創業店をめざして名古屋市近郊へ

カレーが愛される理由

 日本人がインド発祥のカレーという料理に触れたのは幕末に遡る。実際に口にしたのは明治初期で、その後、カレー粉が伝わると少しずつ日本の食文化に浸透していく。一方、牛肉を食べる習慣が広がったのに伴い、洋食店が増加、そこで「ライスカレー」も提供され始めた。

 時は流れて1948年、学校給食のメニューに取り入れられたほか、1950年には板状のカレールーが登場。各社もこぞって同様の商品を出したことで急速に家庭料理としても親しまれるようになる。

 こうして日本の国民食になったカレー。しかしこれほど多くの人に愛されるようになったのはなぜだろうか。

 ひとつは、おいしい米との出会いがあったと思う。日本人の主食との相性は抜群で、さらにおいしく食べられるよう、うまく米にまとわりつくよう小麦粉で「とろみ」をつけたことも大きい。「とろみ」はうどんやそばといった麺との相性もよかった。

 また給食に導入される際、スパイシーさを抑えたことも多くの人が食べるようになった要因だろう。給食という食事の性格上、辛さを抑える必要があり、それで万人向けのメニューになったのではないか。

 現在、そんなカレーライスを出すチェーンも日本には多くある。その中、店舗数で最多を誇るのが、通称「ココイチ」ことCoCo壱番屋だ。

 運営会社である壱番屋は1978年、名古屋市近郊の愛知県西枇杷島町(現清須市)に「西枇杷島店」を出したのが起こり。早期からチェーン展開に力を入れ、1988年には100店を達成。その6年後の1994年には300号店、47都道府県への出店を果たす。そして2023年2月現在、国内グループ店舗数は1247に上り、海外でも208店舗を展開している。

 あれこれ考えていると、無性にカレーライスが食べたくなった。そこで今回は名古屋市近郊にあるココイチの1号店へ足を運ぶことにした。

名鉄「名古屋」駅から犬山線に乗って約7分で最寄りの「下小田井」駅に到着
約5分歩くと目的地が見えてきた

 スタート地は名古屋。名鉄「名古屋」駅から犬山線に乗って約7分で最寄りの「下小田井」駅に到着する。そこから約5分歩くと目的地が見えてきた。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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