キャッシュレス決済は25年に165兆円超、18年比で2.1倍の規模に
富士キメラ総研は、国内のキャッシュレス決済市場が2025年に165兆1063億円と、18年比で2.1倍の規模に拡大するとの予測を明らかにした。QR/バーコードを使った決済サービスの普及などにより、市場規模が急増しそうだ。
キャッシュレス決済市場は、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、ポイントサービスなどによる決済金額をベースとする。19年の市場規模は前年比14.2%増の88兆2539億円となる見込みで、このうちクレジットカードが76兆円と全体の8割以上を占める。
中国で先行していたQR/バーコード決済は、17年以降に日本でも徐々に浸透。「PayPay」や「LINE Pay」などが大規模なキャッシュバックキャンペーンを行ったことで認知度が向上し、18年は急速に市場が拡大した。19年の市場規模は5300億円が見込まれるが、25年には7兆4000億円と約14倍の規模に拡大すると予測される。
キャッシュレス決済市場の拡大に伴い、関連する市場も成長が続きそうだ。セルフレジや決済機能付きショッピングカートなど無人化/省人化店舗関連決済システムは、19年の494億円から25年は959億円へと市場規模が倍増すると見込まれる。モバイルPOSやクラウド型決済プラットフォーム、キャッシュレス送金サービスなども市場の拡大が予想される。