良品計画、岡山市の表町商店街に2店同時出店 回遊を促す
良品計画は3月31日、岡山市の表町商店街に「無印良品」2店を同時オープンした。同商店街を拠点に地域経済の活性化を目指す「岡山市表町商店街プロジェクト」の一環としての出店で、2つの店舗を分散して出店することで、商店街内の回遊を促す。
同商店街の中之町に売場面積79㎡、下之町に185㎡の店舗を開業した。中之町の店舗では生活雑貨や食品を中心に取り揃え、下之町では店舗では婦人服を取り扱う。営業時間はいずれも午前11時から午後7時。
下之町の店舗には、地元の生産者や事業者を対象にした「一坪開業」のスペースを設ける。商店街への出店を検討する際に、同スペースを活用して試験的に商品を販売できるようにする。
また、無印良品の利用客が、商店街周辺にある地元の宇野不動産が所有する駐車場を利用した場合、駐車サービス券や無印良品のコーヒーチケットを渡すなどして、商店街への来街を促進する。岡山県立大学とは、商店街の遊休不動産の利活用について、共同研究を行う予定だ。
表町商店街は、岡山城に近い市の中心部にあり、地元の天満屋百貨店が隣接するが、店舗経営者の高齢化に伴って閉店する店が増えている。一方、建物の老朽化などが進み、新たな店舗の出店が進みにくいという課題がある。