週刊スーパーマーケットニュース “窓口機能”を拡げるスーパーマーケット続々
アルビスが要支援者への買物支援のため、自治体・行政と連携して取り組んでいくことを発表した。ベルジョイスは、店舗で「大腸がん検診キット」を販売し、がんの早期発見・予防の機会拡大に協力していく。さらに、マミーマートは、店舗スペースの一部を提供し、国連難民支援キャンペーンをこれまで38回実施したことで、感謝状を授与された。今回のニュースでは地域に密着した取り組みや支援活動に取り組むスーパーマーケットが目立った。商品販売のほかに、地域や支援活動の窓口としての機能を兼ね備える各社の動きに注目したい。(1月13~19日のニュースをまとめました)
ユニバース
農林水産省「恵方巻のロス削減プロジェクト」に参加
ユニバースは、昨年度に引き続き農林水産省の「恵方巻のロス削減プロジェクト」に参加し、データに基づいて製造数の適正化や予約販売などを実施することで、食品ロス削減に努めていくことを発表した。
ベルジョイス
「大腸がん検診キット」を販売
ベルジョイスは1月13日から2月28日まで、盛岡市内の6店舗で「大腸がん検診キット」(税込1650円)を販売する。対象者は岩手県在住の40歳以上で、指定場所(岩手県対がん協会すこや館、いわて健康管理センター)まで直接提出する。
ヨークベニマル
「桑野店」を開店
ヨークベニマルは1月27日に「桑野店」(福島県郡山市)を開店する。店舗の老朽化により2021年11月から休業していた旧「桑野店」を、同じ場所の「ヨークタウン桑野」内に建替えてオープンするかたちだ。「ヨークタウン桑野」には「無印良品」が3月1日に出店を予定する。
- 所在地…福島県郡山市桑野4-3-4
- 売場面積…668坪
- 年商見込…21億円(初年度)
- 営業時間…9時30分~22時
- 駐車台数…169台
- 従業員数…正社員19名、地元採用者107名
マミーマート
「国連UNHCR協会」から感謝状
マミーマートは、1月10日、国連UNHCR協会から感謝状を授与された。定期的に店舗スペースの一部を公式支援窓口「国連UNHCR協会」に提供し、国連難民支援キャンペーンを開催してきたため。
マミーマートでの国連難民支援キャンペーンは2020年7月から開催し、昨年は20回、延べ38回実施している。その結果、2022年12月までに804名が継続的な寄付プログラム「国連難民サポーター」に参加し、2290万6500円の支援を行った。今後も店舗スペースの一部を提供し、UNHCRの活動支援に協力していく。
ヤオコー
「加須店」を開店
ヤオコーは、1月17日に181店舗目の「加須店」(埼玉県加須市)を開店する。同敷地にはダイソーやウエルシアなども入居する。
ストアコンセプトは「『美味しさ』と『楽しさ』で毎日行きたくなるお店」だ。生鮮では、精肉はイベリコ豚としゃぶしゃぶ和牛の盛合せを名物商品として強化。鮮魚売場は、季節の魚が並ぶ近海魚売場をメインに据え、旬や鮮度感を打ち出していく。青果売場の野菜コーナーについては、平日と週末で量目に変化をつけながら、季節ごとの旬の野菜を提案。果物コーナーはアソートギフト、カットフルーツを充実させた。総菜はライブ感のある鉄板焼きの商品を打ち出す。寿司コーナーではSUSHI BOWLを中心に、人気のポキ丼、寿司屋のおつまみを豊富に取り揃えていく。
また、インストアベーカリーは具がたっぷりのフランスパンをメインに、ディナーパンを強化。冷ケースを使ったスイーツは個食サイズや大勢で食べられるアソート商品の品揃えにも力を入れた。グロサリー売場では、加須市のソウルフードであるうどんをコーナー化。さらに、ヤングファミリー層に支持が高い植物性ミルクコーナーは、これまで以上に拡大した。
- 所在地……埼玉県加須市大門町20-58
- 店舗面積…597坪
- 年間売上…19億円(初年度)
- 営業時間…9時~21時45分
- 駐車台数…319台
- 従業員数…正社員16人、パートナー・ヘルパー・アルバイト100人(延べ)
まいばすけっと
1月20日に2店舗同時オープン
まいばすけっとは1月20日、東京都豊島区に「北大塚1丁目店」、板橋区に「高島平駅前店」をオープン。2店舗のオープンで、総店舗数は1054店となった。
<北大塚1丁目店>
- 所在地…東京都豊島区北大塚1-18-11
- 営業時間…7時~23時
<高島平駅前店>
- 所在地…東京都板橋区高島平8-14-11
- 営業時間…7時~24時
アルビス
要支援者への買物支援と見守り活動で連携協定
アルビスは1月16日に富山県黒部市、黒部市社会福祉協議会と「要支援者への買物支援および見守り活動等の連携協力に関する協定」を締結した。連携項目は、①買物が困難な要支援者への買物支援に関すること、②黒部市における地域の見守り活動に関すること、③その他協定の目的を実現するために必要なこと。
マックスバリュ西日本
EV移動販売車の実証運用を開始
マックスバリュ西日本は1月13日、1月から広島県呉市でイオングループ初となる小型電気商用車を使用した移動販売(EV移動販売車)の実証運用を開始することを発表した。
EV移動販売車は、通常の移動販売車と同様に冷蔵設備を備え付け、約400品目の生鮮品や加工食品、日用品を積載し、一回の充電で約100㎞走行する。今回の実証運用では、「広東店」を拠点に、週5回、1日に約10カ所で商品を販売。また、車両ルーフにソーラーパネルを設置し、運行時に電力供給の効率化を図ることでCO2を大きく削減する。
丸久
「アトラス萩店」をリニューアルオープン
丸久は1月19日、1974年11月に開店した「アトラス萩店」をリニューアルオープンした。地産地消コーナー売場を設け、地場の農水産物や加工品の販売に力を入れていくほか、各コーナーにはバイヤーが厳選した一押しの商品を取り揃えた。
また、セミセルフレジやフルセルフレジを導入する。さらに、SDGsの取り組みとして太陽光発電の活用によるCO2排出量の削減、トレーやペットボトルなどのリサイクル推進など、地域の環境に配慮した店づくりを行った。
- 所在地…山口県萩市大字土原420
- 売場面積…1328坪
- 営業時間…9時~21時
- 駐車台数…719台