ヨークの新業態2号店!新宿区の西落合店で進む、「消費の2極化」に対応した売場づくりとは

2022/12/07 05:54
湯浅 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ヨーク(東京都/大竹正人社長)は11月30日、東京都新宿区に「ヨークフーズwithザ・ガーデン自由が丘西落合店」(以下、西落合店)をオープンした。同店は10月開店の「ヨークフーズwithザ・ガーデン自由が丘中野店」(以下、中野店)に続く、同じセブン&アイホールディングス(東京都/井阪隆一社長)グループ傘下のシェルガーデン(東京都/稲富仁社長)との協業で運営する食品スーパー(SM)第2号店の位置づけだ。

ヨークフーズ

新業態オープンの背景とは

 ヨークがシェルガーデンと協業し、新フォーマットを開発した理由は、首都圏エリアを攻略するためだ。2022年に入り、コストプッシュ型インフレが家計を襲うなか、消費の二極化が顕著になってきた。そうした状況において、ヨークは高所得者が多いマーケットで、シェルガーデンの高質商品を差し込み、買い上げ金額アップを狙っているのだ。

「ヨークフーズwithザ・ガーデン」業態を統括するヨーク執行役員の天勝啓介氏は「首都圏は高所得者を多く抱えるマーケットだが、人件費や家賃も高く、出店ハードルが高い。『ヨークフーズwithザ・ガーデン』業態では、シェルガーデンの高質商品を訴求しながら、当社が強みとする生鮮4品を販売することで、都市部の消費ポテンシャルを最大限引き出すフォーマットだ」と説明する。ヨークフーズ
 「ヨークフーズwithザ・ガーデン」業態の2号店となる西落合店は、都営地下鉄大江戸線「落合南長崎」駅から徒歩約7分の閑静な住宅街に位置する。商圏内には、20~60代が多く居住し、高所得層も多い。西落合店は新宿区の北西部にあり、中野区と豊島区に挟まれた都心部への交通アクセスが良いエリアでもある。

 そんなエリアでヨークが二号店を構えたのは、1号店の中野店と商圏特性が似ているから。中野店周辺も比較的所得の高い若年層の単身世帯が多く、都心へのアクセスが良い地域に位置している。天勝氏によると、中野店との違いは、西落合店には若年層の単身世帯を中心に、一定数の世帯年収300万円以下の低所得者層がいることだという。そんな西落合店では、「専門店の品質」ニーズに訴求する商品政策(MD)と、価格訴求型MDの二つの価値を提供する売場をつくっていく。

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記事執筆者

湯浅 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1996年生まれ。シンガポール出身。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部卒業後、経済メディアで記者職に就く。フリーライターを経て、2021年12月ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。大学在学中に1年間のアメリカ・アリゾナ州立大学への留学を経験。好きな総菜はローストビーフ、趣味は練馬区を散歩すること。

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