【インバウンド消費】関西では17年度に1兆3000億円、日銀大阪支店調べ

2019/01/29 16:00
Pocket

ロイター 消費者物価
2017年度の関西におけるインバウンド消費額は、1兆3000億円だった。百貨店などでの買い物のほか、交通費、飲食・宿泊費なども増え、前年度に比べて約2000億円増加。

 

 日本銀行大阪支店によると、2017年度の関西におけるインバウンド(訪日外国人客)消費額は、1兆3000億円だった。百貨店などでの買い物のほか、交通費、飲食・宿泊費なども増え、前年度に比べて約2000億円増加した。同支店では、インバウンド消費は17年度の関西の名目域内総生産を0.2%程度押し上げたと推定している。

 

 18年度上期は自然災害の影響により、インバウンド消費の増勢が一時的に鈍化したものの、10月以降は関西空港の入国者数がピークを更新するなど、勢いを取り戻している。こうした客数の増加を背景に、関西の百貨店免税売り上げは全国を上回るペースで増加を続け、過去最高を更新している。

 

 また、訪日客が帰国後、越境EC(インターネット通販)で日本製品を購入する動きが広がっており、関西では化粧品などの輸出が増加するなど波及効果が広がっている。

 

 関西の人口は減少しているが、インバウンド消費の増加額は、人口減に伴う消費支出の減少額を上回って推移しており、同支店ではインバウンド消費の増加が今後も関西経済を引き続きけん引すると見込んでいる。

 

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態