「中国事業を軌道に乗せたい」(似鳥昭雄)
好調な業績を続けるニトリホールディングス(北海道)。2019年2月期は連結売上高6140億円(対前期比7.3%増)、連結営業利益990億円(同6.0%増)の見込みで、達成すれば32期連続の増収増益となる。
そんな好業績のなかにあって苦戦するのが中国事業である。中国に進出したのは14年。武漢を皮切りに出店を重ね、18年11月20日現在33店舗を展開する。19年2月期末には36店舗になる見通しである。
07年に初進出した台湾での事業はすでに軌道に乗っているが、中国では10%近くあった既存店成長率も鈍化し、現在は前年並みを続けている。出店スピードに人材育成が追いついていないとして、19年2月期は出店計画を見直し、当初の20店舗から16店舗に下方修正した。
同社の似鳥昭雄会長は今年の課題として中国事業のテコ入れを課題に挙げ、「ほかの経営陣と一緒になって軌道に乗せたい」と話す。
中国では22年に200店舗、32年に1000店舗を掲げるが、中長期の出店計画の見直しも必要となりそうだ。(S)