【冷凍食品】17年の国内生産量は3.0%増で過去最高に

2018/04/20 11:00
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 日本冷凍食品協会が集計した2017年の冷凍食品の国内生産量(速報)は、前年比3.0%増の160万トンで前年に続いて過去最高となった。簡便調理食品としてコンビニエンスストアやドラッグストアなどでも取り扱いが増えていることで、市場が拡大している。金額ベース(工場出荷額)では4.5%増の7180億円と、02年以来の7000億円台となった。

 

 業務用・家庭用別では、業務用は数量が3.5%、金額が4.4%増えた。家庭用は数量が2.3%増、金額が4.7%増だった。品目別の生産量は水産物が2.6%減と引き続き減少したものの、原材料不足で前年に大きく減少した農産物が4.2%増と回復。国内生産の大半を占める調理食品は3.1%増加した。

 

 国内生産量に冷凍野菜・調理冷凍食品の輸入量を合算した冷凍食品消費量は、4.7%増の285万トン、国民1人当たりの年間消費量は9.3%増の22.5キログラムで、いずれも過去最高を記録した。金額ベースでは7.0%増の1兆585億円と2年ぶりに1兆円を上回った。この数字は商社や小売業などが輸入しているものを含んでおらず、実際の消費量はさらに多いものと考えられる。

 

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