【イオン】 ダイエー子会社化へ、株式公開買付実施
イオンは3月27日、ダイエーに対して株式公開買い付け(TOB)を実施、同社を子会社化すると発表した。イオンはダイエー株式の19.89%を保有する第2位株主だが、筆頭株主の丸紅がTOBに応じることで合意。丸紅は保有するダイエー株式29.34%のうち24.34%をTOBを通じて売却、これによりイオンは最低でもダイエー株の約44%を持つことになる。
イオンはダイエーに役員を派遣、取締役の過半数を占める。これにより、仮にTOBによってダイエー株の過半を取得できなかった場合でも、実質支配力基準に基づいてダイエーを子会社化する。
現在、独占禁止法に基づく公正取引委員会の企業結合審査を受けており、公取委が認めることがTOB実施の前提となる。TOBについては審査が完了次第、速やかに実施するとしているが、4月中がめどになるものとみられる。
売上高に当たる営業収益は2013年2月期連結ベースでイオンが5兆6500億円、ダイエーが8310億円を見込んでおり、単純合計すれば6兆4810億円となり、5兆300億円を見込むセブン&アイ・ホールディングスを大きく引き離す小売業トップ企業となる。