【イオン】パルコの株式約12%を取得、提携打診へ

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 イオンは2月22日、都市型ショッピングセンター(SC)を運営するパルコの発行済み株式の12.31%を取得したと発表した。郊外型SCを主力としてきたイオンだが、今後は首都圏を始めとする大都市部に出店を集中させ、さまざまな業態展開で市場を開拓していく方針を掲げている。都市部に強いパルコとの連携で、大都市マーケットの開拓に弾みをつけたい考えだ。

 株式はパルコの既存株主からの相対取引と市場取引を通じて取得した。今後は、イオングループが運営する都市型SC「フォーラス」「ビブレ」のパルコ店舗との一体運営や、アジアで豊富な事業経験を持つイオンのノウハウを活用したパルコの中国などへの進出を柱に、提携や事業協力についてパルコ側と協議に入る方針。パルコを持分法適用会社とすることも視野に入れている。

 パルコの筆頭株主は約33%の株式を保有する森トラストで、日本政策投資銀行も昨年8月、パルコと資本業務提携している。イオンはこれら関係先とも具体的な話し合いを早急に進めたいとしている。

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